今年も三月になり桜も開花しました。
少しずつ気温は上がってきていますが1日の中の気温差はまだあり
体調管理もしっかりしなければなりません。
そんな中、最近よく聞く声が・・・
「夜寝るとき手足が冷えて眠れないんです・・・」
もくじ
1.なぜ手足が冷えるのか?
人間の体はもともと季節や気温によって体温が変化することはなく
常に一定の体温を保っています。
汗をかいたり、血液の流れる量を変化させることで体温が一定に保たれているのです。
冷えの原因
冬や気温の低い時期はどうしても手、足は冷えてしまいます。
寒さに関係なく常に手足が冷たくなっている場合は慢性的な冷え性かもしれません。
寒い場所に長く出ているのならともかく、室内でも手足がなかなか温まらない場合は
本来の体温調節機能がうまく働いていないのかもしれません。
自律神経の乱れ
日々のストレスや疲れによって自律神経の働きが乱れてしまいます。
さらに夏の暑い時期では外と室内の温度差によっても自律神経が乱れてしまいます。
皮ふ感覚の乱れ
きつい下着やきつい靴下などで体を締め付けてしまうと血管や神経を圧迫してしまい
皮ふの温度感覚が悪くなってしまいます。
筋肉の量が少ない
男性に比べて女性は筋肉の量が少なくないです。
筋肉量が少ないと運動による血液循環や発熱が少なくなってしまうので冷え性になりやすくなります。
血液循環の悪化
貧血、低血圧などの血管系の疾患があると手足が冷える原因になります。
2 冷え性対策は何をしたらいいの?
普段から温かいお風呂に浸かること、寝るときに靴下や湯たんぽなどで保温することはとても大切です。
しかし根本的な冷え性を解消するためには前の項目で解説した原因を解消していくことが大切です。
上手にストレス発散出来ていますか?
様々な病気や不調の原因とされるストレス。
そのストレスをうまく解消することが大事です。
きつい下着や靴下で体を締め付けていませんか?
腹巻や靴下などで保温することは大切ですが窮屈すぎるとかえって逆効果になります。
少しだけ緩めのものを選んでみてください。
最近、体を動かしていますか?
少しずつ温かくなってきて外にも出やすい時期です。
日頃から運動をする習慣を作ってみてはどうでしょうか。
(花粉症の方は外に出たくないかもしれませんが・・・)
血圧のチェックはしてますか?貧血はありませんか?
血圧の状態や貧血をうまくコントロールしていけると
冷え性の改善につながります。
もし疑われる場合にはしっかり治療しましょう。
そして鉄分をしっかり摂ることも忘れずに。
3 さいごに
患者様から聞こえてくる声のほとんどは、圧倒的に女性です。
「ゆっくりお風呂に浸かっています。」
「寝るときはちゃんと靴下を履いています。」
などなど皆様しっかり対策しているようですがなかなか改善されないという方がほとんどです。
これから本格的な春になり、暑い夏がやってきます。
そうなるとクーラーによる冷えが待っています・・・
その前に根本的な部分を見直して今から対策をしていければ
“冷える夏”も冷え性なく乗り越えられるはずです。